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ep3 いいの?

last update تاريخ النشر: 2025-05-16 11:05:08

 隣の席で顔を曇らせた真下。

 母さんが来たという事を知ったのが何かまずかったのか? それとも両親が揃ってきていない事に呆れているとか? などと色々と考えが巡るけど、教壇に居る先生が生徒手帳を配るのは中盤を過ぎたくらい。

「なぁ……」

「え?」

 周囲に聞こえないくらいのささやき声で話しかける。俺から声を掛けられるのに驚いた真下が今度はしっかりと俺の方へとその顔を向けた。

――やば!! コイツめっちゃかわ……。

 話しに聞いていた通りに、『どこどこ坂』とかいうアイドルグループに居ても驚かない。その整った顔立ちで大きな黒い瞳に吸い込まれそうになるのをこらえ、俺もその顔面偏差値に負けない様にと真下の方を見る。

「何でそんな顔してるんだ?」

「え? そんな顔って……?」

「なんというかその……絶望してますみたいな、そんな顔だよ」

「してま
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  • 猫みたいな彼女がツンデレ過ぎる    ep4 御影君も

     先ほどまでは悲しそうな顔をしていた女の子――真下瞳は今、とってもいい笑顔をしながら、俺の母さんと一緒に必要なモノを買うために物販を回っている。 中学生になった時も『必要なモノ』の多さに驚いたモノだが、高校生にもなると更に増えるというのはまぁ理解の範疇にはある。 しかしそれだけ多くなるという事は、荷物も多くなるという事なのだけど、周囲を見回しても俺よりも荷物を持った生徒を見かけない。 それは仕方がないだろう。何しろ俺は二人分の荷物を持たせられているのだから。 そうなのだ。目の前を歩く二人によってどんどんと荷物の量が増えていく。 重いので母さんも持ってくれてはいるのだけど、真下はあまり持っていない。その分のしわ寄せが俺に来ているという事で、ちょっとは文句を言っても許されるとは思うけど、あの真下の笑顔を見てしまったらなんというか……『仕方ないな』と納得してしまった。「ねぇ瞳ちゃん」「はい?」「このままお買い物とかはいいのだけれど、お家まではどうやって行くつもりだったの?」「えっと……お母さんからはタクシーでもいいから帰ってきなさいって言われてます……」「そっか……」 チラッと俺の方へと視線を向けてくるけど、何が言いたいのかは予想できるので俺は何も言わない事で肯定した。「なら、ウチの車で送ってあげるわよ」「え!? あ、いえいえ!! そこまでしていただくわけには!!」「いいからいいから。何かの縁何かの縁。ね?」「えっと……」 困り顔の真下が俺に顔を向ける。「いいんじゃね? どうせ一人じゃ持って歩いたりできないだろ?」「そ、それは……」「ならこういう時は大人の力ってやつに甘えとけばいいんだよ。それに母さんが言い出したんだしいいんだよ」「……御願いしても?」「もっちろんよぉ~!! 

  • 猫みたいな彼女がツンデレ過ぎる    ep3 いいの?

     隣の席で顔を曇らせた真下。 母さんが来たという事を知ったのが何かまずかったのか? それとも両親が揃ってきていない事に呆れているとか? などと色々と考えが巡るけど、教壇に居る先生が生徒手帳を配るのは中盤を過ぎたくらい。「なぁ……」「え?」 周囲に聞こえないくらいのささやき声で話しかける。俺から声を掛けられるのに驚いた真下が今度はしっかりと俺の方へとその顔を向けた。――やば!! コイツめっちゃかわ……。 話しに聞いていた通りに、『どこどこ坂』とかいうアイドルグループに居ても驚かない。その整った顔立ちで大きな黒い瞳に吸い込まれそうになるのをこらえ、俺もその顔面偏差値に負けない様にと真下の方を見る。「何でそんな顔してるんだ?」「え? そんな顔って……?」「なんというかその……絶望してますみたいな、そんな顔だよ」「してませんけど?」「はぁ? その顔で? マジで言ってる?」「どうして初めて顔を合わせるあなたに私の事が分るの?」「え? いやまぁ……そう言われると……」「放っておいて……」「す、すまん……」 確かにコイツの言っている事は間違いじゃない。俺が勝手に『そう思っただけ』であって、実際のコイツがどう思っているのかなんて、その顔色を窺っただけじゃわからないのは確かだ。――だけど……。 俺はもう一度真下の方へと視線を向けた。――やっぱり、俺にはそう見えるんだよな……。「はいそこ!!」「え!?」 教壇から名前じゃなく、それまでのスムーズな流れを遮って先生から声が上がる。そして視線も先生の指も間違いなく俺の事を捕えていた。「あのなぁ、初日から仲良くなったのはいい

  • 猫みたいな彼女がツンデレ過ぎる    ep2 良い子じゃん

     最初の会話はそれだけ。 これだけで彼女が聞いていた噂はあくまでも噂なんだと俺に印象付けてくれるのには十分ではあった。  忘れてはいけないのが、この日は入学式当日である。 周囲は知り合いや、新しいクラスメイトになった人達と早くも話題を見つけて話しが盛り上がりを見せている中、俺はというと何も言わずただ黙っているだけ。 まぁそれは俺だけじゃなくて、彼女も全く身じろぎもせず、先ほど下を向いた時からまったく顔を上げる事無く、時間だけが過ぎていた。「お待たせ!! お待たせ!!」 黒板に書かれた『本日の予定』に入学式開始の時間が書かれていたのだが、ウチのクラスの担任の先生はというと、そんな言葉を大きな声で言いながら入り口のドアを勢いよく開け放ち、15分前になってようやく教室へと入って来た。「はい!! 注目ぅ~!! まずは入学おめでとうございます!! 何かの縁が有って皆この学校へと入学してきた、同級生で同期です。これから3年間……。いや、まぁ何かあれば4年間になるかもしれないしそれ以上になるかもしれないが」 そこで息を入れる担任の先生。言い終わると微かにクスッと教室の中で笑いが漏れる。「まずは簡単に挨拶すると、私がこのクラスの担当になった茶木達也《ちゃきたつや》です。ぴちぴちの40歳で既婚!! 子供も二人いますので、その辺どうぞよろしく!! さてそろそろ入学式の為に体育館へと移動しなきゃならないので、そのまま席順――出席番号順に並んで移動を始めますのでよろしく。では廊下に出て移動開始!!」がたたがた 先生の指示に従がって、教室の皆が席を立ち、廊下へと移動を始める。 出席番号順というので、廊下側からの席のやつらからまずは廊下へとでていき、御影という『ま行』の俺はけっこう後になって出ていく事になる。――ん? 何してんだコイツ……。 俺が席を立ち、移動しようとしたところで、そばに座る一人の生徒に目が留まる。「なぁ」「…&hell

  • 猫みたいな彼女がツンデレ過ぎる    ep1 悲しそうな顔

     俺という人間を表すのならば「平凡」という言葉で表せられると思う。それほどまでに何をやってもいつも平均程度の結果しか生むことが出来ないでいる。 小学生の時、小さい頃は足が周囲の人よりも少しだけ早かったので、調子に乗りサッカー何て始めたけど、足が速いだけでは何もできるはずもなく、そのうち大きくなった体格の人達に敵わなくなって辞めてしまった。 いや。サッカーを辞めたのは正確にはそれだけが理由じゃないんだけど……。 中学生になっても身長が伸びる事も無く、体格が小さい事で困る事も多くなったけど、中学二年生でぐっ!! と遅れていた成長期が始まった。 体格的に追いついて来たけど、その頃になるともう『身体能力』だけが目立つようなものじゃ無くなっていて、早ければ高校受験に向けて成績が良い奴らが目立ちもし始める。 俺は勉強することは好きだけど、自分で進んでするという事は苦手で、どちらかというと嫌いかな? だから予習復習なんてするはずもなく、学校でする勉強で止まっているから、成績が上がる事はないので中位程度をさまよっていた。  それでも高校受験に向けて追い込みは少し掛けたけど、自分が『行きたい』学校ではなく、『行けそうなところ』に絞って受験したから何とか合格する事はできた。 そんな俺、御影拓《みかげひらく》は、桜の花がようやく咲き始めた春、お目当ての高校入学式の校門前へとたどり着いたわけだけど、何となく『制服に着られている』様な感じがして居心地が悪い。  校門を抜け、案内に従って入学式に付き添ってくれた母さんと共に学校敷地内へと入っていく。「緊張してる?」「緊張? 何で?」「何でって……。今日は入学式なのよ?」「あぁ……。別に入学式ってだけで小学生も中学生でも経験してるからなぁ……」「はぁ……。どうしてそんな風に育っちゃったのかしらねぇ……」「うぅ~ん……でも間違いじゃないだろ?」「まぁ? 確かにそうだけど……」 一緒に歩く母さんと話しながら、まずは自分の苦明日がどこなのかを確認し、「あ、アイツも一緒のクラスか……」と心の中で少しだけホッとした。「よう拓!!」「ん? おう……柊斗」「ん? なんだよ元気ねぇな!! そんなんじゃせっかくの高校生ライフが台無しになるぜ?」「ほっとけ!! 俺はいつもと一緒だからな」「あはははははは!! そうだな!

  • 猫みたいな彼女がツンデレ過ぎる     ep0 ないしょ

    「どうしてこんなこともできないの?」「あん? 仕方ねぇだろ?」「言い訳はいらないわよ」「言い訳してねぇだろ!!」 女子の方はいたく冷静な口調のままで、俺だけがちょっとヒートアップしているけど、これはいつもの事だ。「おい、アイツらまたやってるぞ」「まったく飽きないわねぇ」「でもさ良く言うじゃん?」「ん?」「喧嘩するほど仲が良いって――」 俺たちの首位でそんな会話がされているのが耳に入ると、俺はその会話している奴らの方へと顔を向けた。「「仲良くなんてしてねぇよ(してません)!!」 思わず先ほどまで言い争っていた相手と言葉が重なった。「な?」「ね?」 周囲がウンウンと頷いている。 俺はそれを見てはぁ~っと大きなため息をついた。 お昼休みは学生にとって、放課後に次いでゆっくりとくつろげる時間でもある。 俺は一人静かな場所で食べたいから、お昼休みの間だけ解放されている校舎の屋上で食べる事にしている。 友達がいないわけじゃないし、なんならクラスの中には幼馴染と言える奴もいるのだけど、なんというか……大勢の中、他人《ひと》のする会話を聞きながら食べるという事に、ちょっとした罪悪感というかその場に居ちゃいけない気持ちになってしまい、どうしても一人静かな所を選んでしまう。 今日も独り、うららかな青く高い天を見あげながら独りで母さんの作ってくれた弁当を食べている。がちゃスタッ――ん? 誰か来たのか? いつもはほとんど誰もいないとはいえ、この屋上というスポットは色々な用途に使われるので、まったく誰もこないというわけじゃない。 座っていた場所からスッと立ち上がり、来た人から見えない様にと移動し、入り口の反対側へと回り込む。「あ、来てくれてたんだね!! 良かった!!」「…………」  更に誰かが来たみたいで、聞こうとはしていないけれど、聞き慣れない男子の声がきこえてきた。ただ話しかけているようだけど相手の声は聞こえない。「えっとその……手紙見てくれたかな?」「はい。読みました。ですからここに居ます」「そ、そうだよね!! ごめんね変なこと言って……」――あれ? 先に来ていた相手って……。 毎日の様に聞いている声が聞こえて来たので、少しだけこの人たちの会話が気になってしまう。「ま、真下瞳さん!! す、すすす好きです!! ぼ、僕

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